まずは「生活資金の半年分」を貯める
投資の基本は、「安いときに買って、高くなったときに売る」ですから、株も投資信託も、もっとも安くなったときに始めるのがベストタイミングだと言えます。しかし、どこがいちばん安いときなのかは、プロの投資家ですら判断するのはむずかしいもの。絶好のタイミングを待ち続けて、結局投資のチャンスを逃してしまったり、投資できる期間が短くなってしまったりしては意味がありません。
また、しっかり勉強してから始めたいという真面目な人もいるでしょう。もちろん知識を身につけるのは大事ですが、ある程度の基礎知識を身につければ、あとは実践しつつ学んだほうが、断然理解が深まります。
ただし現状、まったく生活資金に余裕がない場合は、ある程度の生活防衛費が貯まるまで、投資のスタートは待つことをおすすめします。生活防衛費というのは、何か緊急事態があった場合に対応するためのお金です。失業した、病気になったなど、収入が途絶えたとしても、半年くらいは生活できるお金を貯金してから、投資をスタートします。逆に言うとすでに生活防衛費がある人は、投資を始める準備は整っているということです。
【まとめ】
・投資はたいていの人に必要である
・メリット・デメリットを理解する
・生活防衛費を用意できたらスタート
(第2回につづく)
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわりえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」(https://lounge.dmm.com/detail/3843/)を主宰。本稿の関連動画「投資を始める前に確認する3つのこと」がYouTubeにて公開中(https://youtu.be/I86eVPuByIc)。