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「東京は交換が1000円単位に」パチンコファンを落胆させる深刻な“余り玉問題”

パチンコの特殊景品と紙幣(写真:イメージマート)

パチンコの特殊景品と紙幣(写真:イメージマート)

「三店方式」「等価交換」とは?

 ここで今一度、「三店方式」について説明しよう。

 日本において、賭博行為は刑法で禁止されており、パチンコ・パチスロにおいて出玉を直接金銭と交換することはできない。しかし、パチンコ・パチスロの出玉を「特殊景品」と交換し、それを古物商である景品交換所に買い取ってもらうことで、ユーザーは現金を得ることができる。

 そして景品問屋が景品交換所から特殊景品を買い取り、パチンコ店に卸している。「パチンコ店」「景品交換所」「景品問屋」の3つの業者が介在しているということで、「三店方式」と呼ばれているのだ。

 また、出玉を特殊景品に交換する際には、各店舗ごとに異なる“交換率”が存在している。交換率とは、パチンコ玉やパチスロのメダルを1玉(1枚)あたり何円で交換するかというレートのこと。たとえば、1玉4円で貸し出されたパチンコ玉を1玉4円で交換すれば「等価交換」ということになる。東京都の場合、1玉4円で貸し出されたパチンコ玉が1玉3.57円で交換されるケースが多い。

「同じ出玉数でも、等価交換がいちばん得られる金額が大きいので、ユーザーにはもっともお得ということになる。神奈川県や埼玉県では等価交換で営業するホールも多いのですが、東京都は交換率が低く、ユーザーにとってあまり歓迎できる状況ではない。それに加えて、1000円単位の交換となったことで、余り玉も増えてしまった。交換率が低いほど余り玉も多くなるので、余計に東京都のパチンコファンはデメリットを被っていることになると言えるでしょう」(藤井氏・以下「」内同)

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