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「生活は破綻してないけれど…」パチンコ依存症“予備軍”の危ない日常

「もしかしたら依存症に近い状態なのではないか」と不安になっている人も多い(イメージ)

「もしかしたら依存症に近い状態なのではないか」と不安になっている人も多い(イメージ)

 パチンコ・パチスロ業界が抱える最大の課題のひとつが「依存症」だ。パチンコ・パチスロにハマりすぎて、多額の借金を抱えたり、仕事や学校をやめたりするケースは、決して珍しいことではない。業界でも依存症問題には積極的に取り組んでおり、多くのパチンコ店ではトイレなどに依存症問題についてのポスターが掲出され、パチンコ機、パチスロ機の液晶画面では注意喚起が頻繁に表示される。そういった取り組みの中で、大きな“実害”こそなくても“自分はパチンコ・パチスロ依存症かもしれない……”と悩んでいる人もいる。依存症予備軍たちの実態をリポートする。

 都内に住む飲食店勤務の山崎さん(仮名、30代男性)は、休みの日は一日中パチンコを打っているという。

「現在唯一の趣味がパチンコです。普段は昼の11時くらいから夜の10時くらいまで仕事なので、ほとんど打てないんですが、仕事が休みの日は開店前から並んで、閉店までパチンコを打っています。休みの日にパチンコを打つために、日々仕事をしているという感じです。

 給料は生活費とパチンコで負けたお金で、ほぼ毎月使い果たしている状態。借金こそありませんが、もしかしたら依存症に近い状態なのではないかと、ちょっと不安になっています」(山崎さん)

 山崎さんは、パチンコで使うお金を捻出するために、切り詰めた生活を送っている。食事は仕事場での“まかない”が基本で、外食もほとんどしないし、飲みに行くこともない。ファッションにもお金をかけず、サブスクリプションサービスなども利用していない。暇な時間は、YouTubeでパチンコの実践動画を観ている。

「完全にパチンコ中心の生活です。いま、パチンコが打てなくなったら、どうやって過ごせばいいのかわからない。このまま“パチンコ依存”がエスカレートすることへの危機感はあります。でも、金銭的な問題には至っていないので、まだ大丈夫かな……という感じなんですよね」(山崎さん)

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