それぞれの投資に向いている人は?
何から投資を始めるのがよいか、正解があるわけではありません。昔に比べて、投資に必要な資金は少額になりましたので、ちょこちょこと全部を試してみるのも一案です。以下にタイプ別にどの金融商品から始めるのがよいか、紹介します。
【1】無理をしたくない人
貯金だけから脱却したいけど、無理はしたくないという人なら、「債券」からスタートするのがよいでしょう。個人向け国債なら、たいていの金融機関で取り扱っています。満期まで保有すれば元本割れの可能性はほぼゼロで、定期預金よりは多めの利息がもらえます。
【2】研究熱心な人
好奇心が旺盛で、研究熱心な人は、「株式投資」が向いています。テンバガーと呼ばれる10倍に上がる株を見つければ、資産が一気に爆増! ただし、その反対に株価が数年で10分の1になることもあります。下がりにくくて、上がりやすい株をいかに見つけるか、宝探しのようなワクワク感を得たい人にはもってこいです。
【3】コツコツ続けたい人
投資はしたいけど、あまり時間や気持ちを持っていかれたくない人は、「投資信託」がおすすめです。幅広く分散する投資信託に、長期で、時間分散をしながらコツコツ積み立てる方法は、普通の人がもっとも確率が高く、資産を育てられる方法です。
【4】海外に行くことが多い人
海外旅行や、海外への出張、海外の取引先とのやりとりが多い人は、FXがいちばん入りやすいでしょう。円安対策に外貨を保有しておきたい人は、レバレッジをかけずに外貨預金の代わりとしてFXを使うこともできます。
【まとめ】
・金融商品の特徴を理解する
・性格や目的にあわせた商品を選ぶ
・まずは貯金だけから脱却しよう!
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」(https://lounge.dmm.com/detail/3843/)を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中(https://youtu.be/PkNLJ45eZsY)。