日経平均株価は方向感の見えにくい値動きが続いているが、市場全体が低迷している時こそ割安の個別銘柄を発掘するチャンスとも考えられる。7月は株主優待の数は少ないものの、注目の新設優待をはじめ、ボリュームたっぷりの品や額面の大きい魅力的な優待が見られる。
以下、7月に権利獲得できる優待の中から、注目銘柄を紹介しよう(株価や投資額はいずれも7月上旬時点)。7月の優待を獲得するには、7月27日(水)までに取引を済ませておく必要がある。
アクシージア(4936)
2021年2月に上場したスキンケアブランド「アクシージア」などを展開する化粧品メーカー。国内ではまだなじみが薄いかもしれないが、同ブランドの目元用エッセンスシートが中国で大ヒットし、業績を拡大中だ。前年は全株主一律の上場記念株主優待を実施したが、2022年から保有株数に応じた自社製品の化粧品詰め合わせの株主優待を新設した。
【優待内容】自社製品セット……100株以上500株未満:3000円相当、500株以上1000株未満:1万円相当、1000株以上:1万7000円相当(権利確定日:7月末、年1回)
NATTY SWANKYホールディングス(7674)
都内を中心に全国で110店舗を展開するギョーザ居酒屋「肉汁餃子のダンダダン」の運営会社。30万円程度の投資で1万円分の食事券が1月と7月の年2回獲得できるので、よく利用する人にとってはお得な優待だろう。
【優待内容】自社店舗で使える食事券……100株以上:1万円分(1月末、7月末、年2回)
JMホールディングス(3539)
「肉のハナマサ」や「ジャパンミート生鮮館」を展開。主力商品である精肉が大ボリュームで届く株主優待が人気だ。前年2021年の100株保有株主には、国産の鶏むね肉2kgに加え、ブランド豚である沖縄琉香豚の薄切りバラ肉と切り落としがそれぞれ340g送付された。2022年7月末の権利を得るには半年以上、2023年7月末以降は1年以上の継続保有条件が追加され、取得のハードルは高くなってしまったが、業績は安定しているので気長に待つのもよさそうだ。保有株数が増えるとベーコンやウインナーなどが追加されるので買い増しの楽しみも大きい。例年10月初旬に届くので、冷凍庫の空きスペースは確保しておこう。
【優待内容】精肉関連製品……100株以上500株未満:2000円相当、500株以上1000株未満:3000円相当、1000株以上1万株未満:5000円相当、1万株以上:1万円相当(権利確定日:7月末、年1回、継続保有条件あり)