【5】欄外のニコニコマークに注目
会社四季報を見ていると欄外に「ニコニコマーク」がついている場合があります。業績欄最下部に載っている会社の今期予想に対して、四季報独自予想で上振れと判断している場合に笑顔のマークがつきます。つまり、会社は保守的に見ているが、四季報記者から見たら業績が上振れる可能性があるということになります。
会社予想と四季報の予想に乖離がある場合、まだ市場に織り込まれていない部分もあり、四季報予想通りに上方修正されていけば株価の上昇が期待できます。
これは【4】で紹介した特集とあわせて活用することもできます。ニコニコマークで上振れる可能性のある銘柄を見つけて、【4】の特集で上方修正の傾向のある銘柄を見つけていくという流れです。
今回ご紹介した5つの項目は、私が紙版の会社四季報を見ていく上で、変化を見つけるために重要視しているポイントです。企業業績は十分やっているという投資家の方にとっても、まだ見逃しているヒントがたくさん眠っているかもしれません。あらためて5つのポイントを意識して見直してみてはいかがでしょう。
【プロフィール】
森口亮(もりぐち・まこと)/個人投資家、投資系YouTuber。1983年、埼玉県生まれ。元美容師。「Excelで決算数値を管理して、有望な成長株を中・長期的に狙う」という手法で資産を10倍に。その後も着実に資産を増やしている。著書に『1日5分の分析から月13万円を稼ぐExcel株投資』(KADOKAWA)がある。YouTube「毎日チャート分析ちゃんねる」やnote(https://note.com/morip)を日々更新中。