銀行の超低金利が続くなか、見逃せないのが「ポイ活」(ポイントを集める活動)だ。買い物でポイントカードの提示を求められることが増えたが、無駄にしていないだろうか。ファイナンシャルプランナーの丸山晴美氏が指摘する。
「買い物金額の1%程度がポイントに還元されるので、銀行の金利と比べてもかなり有利。家計の危機にポイ活は欠かせません。現在は様々なお店でポイントカードがありますが、コンビニやスーパーなど提携する店が多く、使い勝手がいいのが『共通ポイント』。1つの共通ポイントに集約して貯めるのが、ポイ活の基本です」
楽天ポイント、dポイント、Tポイント、Pontaポイントの4つが「4大共通ポイント」と呼ばれ、普段の買い物から携帯電話などの利用料、公共料金など生活のあらゆるシーンで貯まりやすい。しばらく楽天ポイントがトップを走ってきたが、ここ最近使い勝手がよくなってきているのが、NTTドコモが運営するdポイントだ。
「今年の6月からdポイントのシステムが変更されました。それによって、ドコモユーザーは今まで以上に効率よくポイントを貯められるようになったのです」(丸山氏)
これまでのシステムでは、ドコモの携帯電話の契約年数やその月に獲得したポイント数に応じて5つのステージがあり、ランクアップすると携帯電話利用料金の割引などの特典を受けられるというものだった。
それが、6月以降はドコモ携帯を利用しているかどうかにかかわらず、貯まったポイントに応じてランクが上がり、ポイント付与率が最大2.5倍(3か月間で5000ポイント必要)にアップするように変更された。最高ランクになると、100円につき最大2.5ポイントが戻ってくることになる。
「ドコモユーザーだけじゃなく、誰でもポイントを貯めやすくなったように見えますが、ドコモユーザーのほうが有利です。
1万1000円の年会費がかかりますが、ドコモの『dカードGOLD』を作ると、電話利用料金1000円に対して10%の100ポイントが貯まるので、ランクアップも難しくありません」(丸山氏)
例えば、月の電話料金が8000円の人はそれだけで年間9600ポイントが貯まる。