サブスクなら、契約しなければその分のお金はすぐに浮かせることができる。一方、食費や日用品費、交際費といった、その都度自分でお金を払う「やりくり費」で毎月300円を節約するのは簡単ではない。
「やりくり費だけを減らしても、資産を増やすことにはつながりません。例えば、10円安いトイレットペーパーを求めて隣町のスーパーまで自転車で通っても、300円を節約するには時間がかかります。そのうえ、時間も体力もなくなり、お金よりもストレスの方がたまる」
消費生活アドバイザーの丸山晴美さんも、やりくり上手だと思っている人にこそ、落とし穴があると語る。
「やりくり費の節約に必死になると、かえってムダな買い物になることも多い。“安いから”と大量に買い込んだり“半額シールが貼ってあるから”と、必要がないのに買ったりと、目先のたった数十円、数%の安さに目がくらんでしまうのです」
だから、まず手をつけるべきなのは「固定費」なのだ。
※女性セブン2022年7月21日号