確定申告において、年間の医療費が10万円を超えると、超過分は所得から控除できる(医療費控除)が、10万円を超えなくても一定の条件を満たすと控除が受けられる制度がある。
医師が処方する医薬品から市販薬に転用された「スイッチOTC医薬品」の購入額が1万2000円を超えると、超過分は最大8万8000円まで所得から控除を受けられるのが、セルフメディケーション税制だ。
「花粉症薬や目薬など幅広い薬が対象となるので、利用のハードルが比較的低い制度です。家族合算ができるという利点もあります。ただし、医療費控除との併用ができない点は注意が必要です」(風呂内氏)
やり方は、パッケージに「セルフメディケーション税控除対象」の表記がある市販薬を選んで購入。レシートの品名に★印がつくので、それを残しておく。申告時には明細書を提出するだけで、控除を受けられる。
※週刊ポスト2022年7月29日号