話題の商品はいかにして開発されたのか──。「おいしい」「心地いい」「うつくしい」をコンセプトに“やさしい家電”を製造・販売する家電メーカー・シロカ。そんな同社が生み出した扇風機「DC 音声操作サーキュレーター扇風機 SF-V171」には、音声認識機能が搭載されている。「ポチ、聞いて」、もしくは「タマ、お願い」と話しかけると音声認識モードになり、「はい、何ですか?(ポチの場合)」、「どうしたの?(タマの場合)」と返答する。
別掲の表に記したワード(一例)で指示をすると、ポチまたはタマが返答をし、電源のオンオフ・風量調節・首振り運転・送風モード・ポチやタマの声の音量調節など求められた動作を行ってくれる。
昨年発売した同シリーズはポチ一匹(?)だったが、心をくすぐるキャラクター性と使い勝手のよさが好評を博し、最新機種にはタマが加わった。
「ポチは『はい、喜んで』『わかりました』『がんばります』と従順ですが、タマは『いいけど』『少しだけね』『しょうがないな』と少し冷めたようなツンデレキャラ。そんな愛嬌のある彼らとのやり取りを、ぜひ楽しんでいただきたい」(経営企画室・ブランドマーケティンググループの金子美希さん、以下同)
本体ボタンやリモコンでの操作も可能だが、実際に使うと、声で操作する利便性に驚くユーザーが多いという。
「手が離せない調理中や寝苦しいときなどに、本体のスイッチを入れたりリモコンを探す手間がかかりません。予想以上に重宝するという感想をいただいております」
指示の出し方にルールはあるのだろうか。
「指示ワードに従う必要がありますが、声の登録などは不要です。また、開発時にイントネーションや声の高さ、質などが異なる男女150人の声をサンプリングしているため、性別や年齢を問わず対応できます」