住まい・不動産

「幕僚長の年収を知って愕然」元自衛官が一念発起、30歳で資産4億円を築いた不動産投資術

──現在はどんな生活を送っているのですか?

倉津:ほとんど家にいて、家族と過ごす時間が増えましたね。あとは、趣味のゴルフに行く時間が増えたり、休日に家族と遊びに出かけることも増えました。以前は休日は疲れ果てて出かける気力もなかったですから。大きな買い物としては引越しのタイミングで家具や家電を計300万円分ほど購入したくらいですかね。唯一、服にはお金をかけていますね。アウトレットに行って1回で100万円分を買うなど“爆買い”をして、店員さんや周りのお客さんから驚かれることもあります。でも、相変わらず外食以外の食費は毎月3万円で抑えていますし、乗っている車も国産のミニバンです。自宅も賃貸ですし。「お金をかけなくていいものにはかけない」というのは、今も継続していますね。

──最後に資産形成を成功させるためにやるべきことがあれば教えてください。

倉津:不動産投資をおすすめしたいところですが、年収や貯金、勤続年数などで条件に合わない人も多いかもしれません。まずは生活の支出の見直しを必ずやってみましょう。身近なところから言うと携帯電話料金や保険料など、固定費の見直しです。一度見直すだけで、毎月1000円の節約なら年間1万円以上、月1万円削れたら年間10万円以上のお金を生み出すことができる可能性があります。そこで浮いたお金が投資の元手になるわけです。

 ポイントを貯める“ポイ活”をおこなって生活費に補填するなど、支出を少なくすることも立派な資産形成です。リスクをとる投資は、そのあとでも十分間に合います。そのあとに、積立投資や不動産投資など、自分にあった投資に取り組んでみるのはよいのではないでしょうか。

(了。前編から読む

【プロフィール】
倉津貞志(くらつ・ただし)/1990年生まれ。元海上自衛隊一等海尉。投資コンサルタント。家庭の事情により「学費がかからない」という理由で防衛大学校へ進学。自衛隊入隊2年目、24歳で不動産投資を始め、1年半で6戸の区分マンションを所有、28歳で「1棟買い」を実現させた。不動産を軸に投資信託、米国株などへの投資も取り入れながら順調に資産を増やし、投資開始から6年目、総資産4億円を超えた2020年12月に自衛官を退官し“FIRE達成”。

防衛大学校の卒業式を終え、帽子を投げる卒業生たち(写真/時事通信フォト)

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