国内に2951店舗(2022年6月末時点)を展開し、ハンバーガーチェーンのトップをひた走る日本マクドナルド。今年6月まで24か月連続で売上高が前年を上回るなど、好調をキープしている。売上高、利益の規模で「ファストフードの王者」に君臨するマクドナルドは、なぜ多くのファンを惹き付けるのだろうか。あらためて愛好家たちにその魅力を聞いた。
どの世代でも利用しやすい「安定感」
子供の頃からマクドナルドを愛し続けているという都内の会社員・桜井さん(40代男性)は、その“安定感”こそが最高の魅力だと話す。
「小学生の頃からずっと変わらない味ですし、いつどの店で食べても同じクオリティー。これは本当にすごいし、“絶対に外さない”という安定感は他にない。“困ったらとりあえずマクドナルド”という感じです。ほかのハンバーガーチェーンもいろいろ行きましたが、結局マクドナルドに戻ってきます。
あと、大人になってからまた、マクドナルドを利用する頻度が増えているというのもあります。昔は、安いハンバーガーチェーンといえば若者の行くところだったかもしれませんが、今はその世代が大人になり、中高年の利用者も多いし、お店によっては高齢の店員さんもいる。他のチェーンと比べて、さまざまな世代が入りやすい点もポイントだと思います」
そして、料金が比較的安いのもマクドナルドの特徴のひとつだ。フリーターの遠藤さん(20代女性)はこう話す。
「ビッグマックのセットでも690円、ランチタイムなら600円。最近は都内でランチを食べようとすると1000円超えも当たり前のなか、この価格でボリューム感のあるビッグマックを食べられるのはありがたいです。マクドナルドは店舗数が多いので、食べたいと思ったときにすぐにお店が見つかるというのも大きいです」