かき氷とラーメン、専門家が指摘する共通点
基本的には“デザート”のカテゴリーに入るはずのかき氷だが、最近は、チーズ、トマト、ポテト、コーンなどを使用した“食事系”のかき氷も増えている。そういった多様化するかき氷について、飲食業界に詳しいライターの小浦大生氏は、「ラーメンのようになってきている」と話す。
「ラーメンはスープの種類で大まかなジャンル分けがなされて、そこから麺の種類やトッピングなどで細分化されています。かき氷もまた、フルーツ系、抹茶・ほうじ茶系、食事系などの大まかなジャンルがあり、そこからトッピングなどで細分化されている。
さらに、600円から800円くらいのリーズナブルなものもあれば、1000円、2000円以上の高級なものもあるというのも、かき氷とラーメンの共通点だと思います。そして、オーソドックスなものが愛されている一方で、斬新なアイデアから作り出される新機軸が常に生み出されているのも、共通点と言えるでしょう。今後はかき氷もラーメンのように、独自の文化を築いていくのではないでしょうか」(小浦氏)
日本の夏の風物詩でもある、かき氷。高級化路線だけに留まらず、今後は多様な進化を遂げていくのかもしれない。