共働き夫婦で家事負担を減らすために
共働き家庭でも重宝されている。メーカーに勤務する40代女性・Bさんが初めて洗濯代行サービスを利用したのは、自宅では洗いづらい大きなものだった。その後、次第にそれ以外のものも依頼するようになった。
「最初はシーツやかけ布団など、大きいものを頼みました。コインランドリーに持って行かなくてもいいんだと感動したものです。夫婦ともに花粉症だったので、花粉の季節には積極的に利用するようになり、梅雨もお願いした方が快適だよね、などと理由をつけて、利用頻度が増えていきました」(Bさん)
日常的に利用するようになったのは、Bさんの管理職への昇進がきっかけだった。仕事が増えて帰宅が遅くなったことで、家で洗濯するのに限界を感じるようになったのだ。
「洗濯は帰宅後に私が担当していましたが、帰宅時間が遅くなったこともあり、洗濯にウンザリすることが増えました。夫も帰宅時間が遅く、作業を分担しようと言いにくい雰囲気だったので、相談のうえ、洗濯は完全にアウトソースしようということになりました。1回3000円くらいかかりますが、満足しています。料理だって外食があるんだから、洗濯だって誰かにやってもらっていいですよね」(Bさん)
洗濯にお金使うのはもったいない?
洗濯代行サービスを利用中で、広告代理店に勤務する30代女性・Cさんは、「家事代行にはまだまだ偏見がある」とぼやく。
「部屋干しはスペースをとるし、外に干すのも面倒くさいので、利用するようになりました。タオルがふんわりと仕上がって気持ちいいし、きれいにたたんでくれるので、しまうのも楽です。
でも、何かの拍子に、知人に『洗濯代行サービス』を利用していることが伝わると、『セレブかよ』とか、『そんなことにお金使うの、もったいなくない?』と言われたことがあります。私が稼いだお金を、私が快適に暮らすために使うのは自由じゃないですか。家事って、なるべく自分でやるのがエラい、みたいな風潮がありますよね。洗濯代行サービスだけでなく、家事代行サービスがもっと広まればいいと思っています」(Cさん)
家事負担を軽減してくれる洗濯代行サービス。利用者たちは総じて満足しているようだが、はたしてどこまで普及していくか。