最新スマホはオーバースペック
人材紹介会社に勤務する30代女性・Bさんは、2018年9月に発売された「iPhone XS」を使用している。バッテリーが消耗し始めており、iPhone 11以降の機種への買い替えを検討している一方で、こんな思いもある。
「iPhone 11以降、処理性能やカメラ機能が高くなっているでしょうけど、正直どうでもよくなってきました。だってもう、カメラが良くなったと言われてもよくわからないというか……(笑)。 もちろんSNSにきれいな写真をあげたり、スマホで動画も撮影したいという人は最新の高性能なものがいいのかもしれませんが、ほとんどの人にとってオーバースペックになっていると思います」(Bさん)
今年9月にはiPhone 14(仮称)の発売を控えているが、Bさんはどんな選択をするのか。
「もうすぐiPhone 14が出ますが、買い替えるにしてもiPhone SE(第2世代)で十分だと感じています。ほぼ同スペックでバッテリー容量が大きいiPhone 11もいいですね。ただ、値上げラッシュの今、なるべく出費はおさえたいので、新しいスマホにお金を使うよりも、壊れるまでiPhone XSを使い続けるかもしれません」(Bさん)
高スペック=良いスマホとは限らない
iPhoneからAndroidに移行し、使用し続けている人もいる。IT企業に勤める30代男性・Cさんは、2019年10月に発売された「OPPO Reno A」がお気に入りだという。
「3万円台だったので、期待しないで購入したのに、今ではめちゃくちゃお気に入りです。Appleブランドにこだわりがないなら、Androidのミドルレンジモデルはアリだと思います。低価格のわりにカメラの性能もいいし、デザインも悪くない。防水・防塵仕様でおサイフケータイもあります。iPhoneと比べると、画面内指紋認証やイヤフォンジャックもあって新鮮でした。コストパフォーマンスが良いと思います。
単純にスペックが高いからといって、“自分にとって良いスマホ”とは言い切れない。使い方に合ったものが最良ということですよね」
スマホの進化とともに、選び方もまた変わりつつある。高いスペックの最新機種にこだわらず、古い機種でも使い勝手のよいものを選ぶ人たちは、今後も増えていくのではないだろうか。