お酒は飲めるけど、「自腹だとそんなに飲まない(笑)」
一方で、会社員の20代女性・Dさんは、お酒が大好き。「若い世代がお酒を飲めるっていうだけで“いいヤツ”扱いになるのは確か」と言う。
「『お酒が好きです』って自己紹介すると、上の世代の男性社員の間で『お、わかってるな!』『お前とは本音で話せるな』という雰囲気になるのはありますね。酔っ払ったら本音が出てくるから、そういう姿を互いにさらけ出せる覚悟があるヤツ、みたいな感じなんですかね? 最近は若い世代でめちゃくちゃ飲むという人は少ないみたいで、私が“飲める”って言うだけで、すごく可愛がってもらえます。
ただし、そういう飲み会の支払いは、だいたい傾斜配分。私は下っ端なので“割引”か、『女子はいらないよ』ってタダ。これが全部自腹だったら、間違いなくそこまで飲んでないです(笑)。価値観は人それぞれですが、お酒って結局嗜好品で、そこそこお金がかかるじゃないですか。1回飲み会に行くんだったら、5回くらいご飯に行けるな、とか計算しちゃう。
だんだん世の中のお酒離れが進んできたということは、単純にみんな酒にかけるお金がないのと、安上がりで楽しめるものが他にもたくさんあるということだと思います。あと、昔って会社がバンバンお金を使った飲み会をしていたんですよね? そんなのやってもらったことない。お酒の消費量が減っているのって、“会社の飲み会離れ”っていうのも大きいんじゃないですか?」(Dさん)
“若者のお酒離れ”と言われて久しいが、当の若者たちにとってはどこ吹く風なのかもしれない。