これに先立つ2020年6月の調査では、「月のヘアケア(シャンプー、トリートメントのヘアケア商品や、美容室でのヘアカット・カラーを含む)に平均どのくらいのお金をかけますか」という問いにおいて、節約志向県の1位は宮崎県、2位は北海道・長崎県・沖縄県だった。
「2つの調査において、『節約志向』の上位には、東北地方、九州沖縄地方が多くランクインしています。エリアによる物価や所得の差もありますが、それらの地域では、ヘアケアの優先度が比較的低い様子がうかがえます。
特に九州沖縄地方では、2022年調査の『シャンプーを選ぶ際、もっとも重視するポイントは?』の質問において、『価格』と答えた割合が全国平均より高く、節約志向が高いことがわかります」
都道府県によって差が表れる要因として、次のようなことが考えられるという。
「『大阪府民は倹約家』などといわれるように、県民性による性格が美容意識にも反映されていると思われます。さらに、地域ごとの気候・気温・湿度の違いや、日照時間の長さの違いも要因として考えられます。日差しが強い県、乾燥しやすい県に住んでいるか否かによって、シャンプーやヘアケアに求めるものや志向も変わってくるのだと思います」
取材・文/山下和恵
※女性セブン2022年9月1日号