・8月29日-9月2日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。
○(日)7月鉱工業生産 8月31日(水)午前8時50分発表予定
・予想は、前月比-0.5%
参考となる6月実績は前月比+9.2%で現行基準では最大の伸びを記録。中国の都市封鎖が解除されたことで、部品供給制約が和らいだことが要因。経済産業省は生産の基調判断を「一進一退」とし、先月の「弱含み」から上方修正した。7月については、自動車工業や電気・情報通信機械の生産増が予想されるが、6月に高い伸びを記録しており、全体的には反動減の可能性がある。
○(欧)8月ユーロ圏消費者物価コア指数 8月31日(水)午後6時発表予定
・予想は、前年比+4.0%
参考となる7月実績は前年比+4.0%で上昇率は過去最高。エネルギー、食料品の大幅な値上がりによって全体の指数も過去最高を更新。8月については物価上昇率の鈍化を示唆するデータが少ないことから、コアインフレ率は7月実績と同水準か若干上回る可能性がある。
○(米)8月ISM製造業景況指数 9月1日(木)午後11時発表予定
・予想は、52.2
参考となる7月実績は52.8で6月実績を下回っており、2020年6月以来の低水準。過剰在庫と過去最長のリードタイム継続への懸念が高まっており、新規受注率は低下する可能性があるとみられている。一方、雇用はまずまず。8月については、新規受注が7月実績を下回る可能性があることから、全体の指数は7月実績をやや下回る可能性がある。
○(米)8月雇用統計 9月2日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+29.5万人、失業率は3.5%
参考となる7月実績は、非農業部門雇用者数は、前月比で+52.8万人で予想を大幅に上回った。失業率は3.5%で横ばい。民間サービス部門、製造業、建設業の雇用者数の増加が目立った。8月については、民間サービス部門を含めた複数部門の雇用増が見込まれるが、7月実績を下回るとみられている。失業率は7月と同水準の3.5%となる見込み。
○その他の主な経済指標の発表予定
・8月29日(月):(豪)7月小売売上高
・8月30日(火):(日)7月失業率、(独)8月消費者物価指数、(米)8月CB消費者信頼感指数
・8月31日(水):(中)8月製造業PMI、(独)8月失業率、(米)8月ADP雇用統計
・9月1日(木):(中)8月財新製造業PMI、(欧)7月ユーロ圏失業率
・9月2日(金):(欧)7月ユーロ圏生産者物価指数
【予想レンジ】
・135円50銭-138円50銭