ビジネス

割安に放置される日本株 来年4月の黒田・日銀総裁の任期までが上昇チャンスか

活気あふれた平成バブル。日本橋兜町の東京証券取引所の様子(時事通信フォト)

活気あふれた平成バブル。日本橋兜町の東京証券取引所の様子(時事通信フォト)

過去のバブルとの“共通点”

 過去に発生したバブル相場を振り返ってみても、現状との共通点は少なくないのだという。

「1914年の第一次世界大戦、1950年の朝鮮戦争、そして1986年の平成バブルの時には、いずれも海運株が急騰して先鞭をつけています。今回も昨年から海運株の急騰が見られる。また、過去のバブル相場の時は火山が噴火している。1914年に桜島、1950年に浅間山、1986年には伊豆大島の三原山が大噴火した。今年は7月に桜島が噴火。これらはアノマリー(経験則)ですが、実際に日本株上昇の環境が整っている以上、過去のバブル相場で株価が2倍になったように、来年、再来年と4万円を大きく超えていける可能性は十分にあるでしょう」

 もちろん、「バブル」にリスクも付きものだ。前出・長嶋氏は次のように指摘している。

「平成バブルは実体経済がいいからバブルになったわけでは決してなく、円高による危機感からの金融緩和がもたらしたものでした。今回も世界的な危機の高まりからバブルになると予測されているわけでもあり、いずれは弾ける。それは認識しておいたほうがいいでしょう」

 そうした指摘を踏まえ、「大波」に乗る方法があるのか。迅速に考えていくことが重要になる。

※週刊ポスト2022年9月16・23日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。