「他の店も値上げしているので、逆に安さが際立つ」
消費者はどう感じているのか。週に2~3回ほどやよい軒で食事をするという、都内に住む会社員・後藤さん(仮名、20代男性)は、こう語る。
「30円の値上げは、たしかにインパクトがあります。実際、以前は600円台だった『から揚げ定食』が720円になっているのには、“高くなったなあ”と感じます。でも、やよい軒はもともとが安い。他の店もどんどん値上げしていっているので、逆に以前より安さが際立っている印象です。安くお腹をいっぱいにするにはやよい軒が一番で、今後も通い続けると思います」
今回の価格改定で、朝食メニューは20円の値上げとなったが、こちらも“値上げしてもなおコスパがいい”との声がある。都内の会社員・川名さん(仮名、30代女性)はこう話す。
「週に2回ほど、出勤前に最寄り駅近くのやよい軒で『納豆朝食』(370円)を食べています。納豆、海苔、冷奴、ごはん、味噌汁というシンプルな定食ですが、朝もごはんがおかわり自由なので、少なくとも2杯食べてから会社に行きますね。20円値上げしたけど、それでも370円でおかわり自由の納豆定食を食べられるのはありがたい。確実にお腹が一杯になって、一日仕事を頑張れます。とはいえ、もうこれ以上は値上げしてほしくないというのが本音。できれば、『納豆朝食』だけは、ずっと400円以下をキープしてほしいです(笑)」
値上げしても “ごはんおかわり自由”のメリットによって、まだまだコスパのよさが光っているやよい軒。他チェーンでも値上げラッシュが続くなか、その存在感はまだまだ際立っているといえそうだ。