キャリア

中高年に適した副業の数々 飲食店やエステの「覆面調査」は運動と報酬の一石二鳥

「代筆」で月に5万円の稼ぎも

 自宅で行えることも副業の大きなメリットだ。いま、在宅副業家が熱い視線を送るのが「メダカの繁殖」。メダカ同士を掛け合わせ、品種改良した色鮮やかな“改良メダカ”がブームになっている。最近、メダカの養殖を始めたという稲垣寛さん(仮名・55才)が語る。

「メダカはブームのわりに専門店が少なく商機があります。人気品種でも1匹数百円で購入でき、水槽などを入れた初期費用は3000円程度。しかも繁殖が簡単なので、どんどん増やしてオークションサイトなどに出品すれば、儲けは間違いありません。仲間内では月収20万円はいける、との声も出ています。生き物相手なので童心に帰れるし、メダカの生態に詳しくなります」

 ちなみに絶滅危惧種に指定されている品種の場合はオークションサイトに出品できないので注意が必要だ。

 同じく人気急上昇なのが「水草栽培」だ。ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんが言う。

「水草には水質を清潔に保つ機能があり、メダカの養殖に欠かせません。メダカブームのおかげで水草の需要が高まり、ネットで購入した水草を育ててからオークションサイトに出品し、月5000円の稼ぎを得る人もいます」

 特技を生かすことも副業の鉄則となる。達筆の人に最適なのが、「代筆」。依頼者から伝えたい内容を聞き、文章を整え、美しい字で手紙を仕上げるサービスだ。1年ほど前から代筆サービスを行う堀田みどりさん(仮名・57才)の話。

「昔から字を書くことが好きできれいな字を目指していましたが、まさか代筆にこれほど需要があるとは思っていませんでした。報酬は便箋3枚で3000円ほどですが依頼が立て込み、月に5万円ほどの稼ぎになることもあります。メール全盛の時代ゆえ、直筆の温かさが求められているようです」

 書く仕事では、インタビューや講演会などの音声データをテキストに書き起こす『文字起こし』が割がいい。

「標準語以外は聞き取りにくいケースも多いため、地方出身で、関西弁や東北弁など方言に強い人はニーズがあり、紹介サイトから優先的に仕事をもらえることがあります。報酬は1時間分のテープ起こしで4000円ほどが目安なので、時給にして2000円くらいだと思います」(山野さん)

 副業のバリエーションが広がるなか、自分に適した副業をどう見つければいいか。

「いまの副業は派遣サイトや人材センターで探すほか、自分のちょっとした特技やスキルを『ココナラ』『ランサーズ』などのウェブサービスに登録して、仕事を受注するのが一般的です。まずは趣味や特技を生かし、自分が楽しめる仕事を探すことが長続きのコツでしょうね」(丸山さん)

 掲載したリストを参考に、最高の副業を見つけてほしい。

※女性セブン2022年9月22日号

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