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「本当に助かっています」生理用品の無料配布サービスを利用する女子学生の本音

人知れず「生理の貧困」で苦しんでいる学生は少なくないという(写真:イメージマート)

人知れず「生理の貧困」で苦しんでいる学生は少なくないという(写真:イメージマート)

 経済的な理由で生理用品を購入・入手できない女性たちがいるという「生理の貧困」問題が、世界中でクローズアップされている。今年8月には、英スコットランドで、学校などの公的機関が生理用品を無償で提供することを定めた世界初の法律が施行された。地方当局や教育機関に対し、タンポンやナプキンなどの生理用品を提供するように義務付けられる。

 日本でも注目を集める「生理の貧困」問題だが、一つの突破口となりうる取り組みが生理用品の無料配布サービスだ。

 個室トイレに生理用ナプキンを常備し、無料で提供するサービスを展開する「OiTr(オイテル)」は広告出稿企業の広告費によって無料提供を実現している。商業施設・オフィス・学校・公共施設などの個室トイレの中に設置されており、徐々にその範囲も広がりつつある(設置場所はOiTr公式サイトで確認できる)。専用のスマートフォン用アプリ(無料)を操作することでディスペンサーの取り出し口から生理用ナプキンを1枚無料で受け取れる仕組みだ。

 音も出ず、個室のなかで受け取れるため、心理的負担はない。アプリには【使用ルール】として「25日間ごとに7枚使用可能(無料)」と制限枚数が記載されており、2時間経過すると再度1枚受け取ることができる。

生理用品の無料配布サービスの取り組みとは(「OiTr」公式サイトより)

生理用品の無料配布サービスの取り組みとは(「OiTr」公式サイトより)

「経済的にもかなり負担が軽減されました」

 実際にこのサービスを利用している女性たちの反応はどうだろうか。同サービスが導入されている大学に通う女子学生・Aさん(19歳)が語る。

「今年の春から東京に上京して大学に通っています。人それぞれ、生理で出血する量が違うので、多く出血する人はそれだけたくさん生理用品を購入しなくてはいけません。私は生理が重く、お腹の痛みや貧血症状も酷いですが、出血量も多く長い時では10日ほど続くため多くのナプキンが必要になります。

 私はアルバイトの稼ぎと奨学金で暮らしているので、毎月、『昼用』と『夜用』それぞれの生理用品を購入するのは『高いなぁ』と感じてしまいます。大学の友人は、高校時代の友人ほど仲が深まっていないので、突然生理になっても『ナプキン一枚ちょうだい』と頼みづらいですね。

 私の大学にはOiTrが設置してありますが、入学するまで、その存在は知りませんでした。トイレで発見してすぐにダウンロードして使ってみましたが、本当に助かっています。生理のことで不安に思う時間が減りましたし、経済的にもかなり負担が軽減されました。日中に使用するナプキンの数が減るので、自宅の生理用品の消費量が抑えられています」(Aさん)

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