企業概要
ディア・ライフ(3245)は、首都圏に特化した不動産デベロッパー。
東京23区及びその周辺の好立地エリアをターゲット市場として、主に単身者・DINKS向けの都市型マンションを中心とした不動産の企画・開発や、収益不動産の投資事業を行っています。
2004年に創業し、3年後には東証マザーズ上場、2015年には東証一部に昇格(2022年4月の東証再編でプライム市場に移行)するなど、急成長を遂げてきた企業です。
また不動産開発のほかにも、設立時から不動産現場で役立つ人材を養成し、派遣する「セールスプロモーション事業」も展開しています。不動産事業を行っている経験を生かした事業展開となります。
注目ポイント
業績は好調。安定して旺盛な需要の見込める東京都心エリアでの事業展開により、不動産関連銘柄の中でも特に、中長期的な見通しも明るい企業と思われます。リアルエステート事業は、進行中の開発プロジェクトが豊富に存在するほか、収益不動産の案件も豊富であり、今期はアイディグループの業績が寄与します。
またアイディ傘下で不動産賃貸・管理事業を行うアイディプロパティは既に1300戸以上を管理しており、この賃料収入は将来的にストック型収益として、グループ全体の収益安定化に寄与していくことが期待できると思います。
人材サービスの方については、短期的にはコロナ禍で自粛されていたオープンルームなど営業面の再開による業績回復に加え、DLXホールディングスの業績が寄与。中期的には現在強化している人員増強策の一巡と人材の戦力化による生産性向上で2023年9月期から利益貢献が見込まれています。専門性を求められる不動産分野の人材サービスは常に一定の需要があり、こちらも中長期で収益安定化に寄与していくことが期待されます。
【プロフィール】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。