相次ぐ値上げラッシュの波は、ゲーム課金にまで及んでいる。アップルは、日本や欧州諸国など世界各国で10月5日から、「App Store」で販売されるアプリの値上げに踏み切る。
日本では約3割程度の値上げとなり、「App Store」の最低価格は120円から160円に変更。値上げは「アプリ内課金」も対象で、スマホゲーム内でガチャを引くために必要な課金アイテムの価格も高くなる見込みだ。このニュースを受けて、スマホゲームユーザーの間で、大きな衝撃が広がっている。
「10連ガチャ4000円」の時代が来る?
複数のスマホゲームを楽しむIT企業勤務の30代男性・Aさんにとって、課金の値上げは、これまでのどの値上げよりもショックだったようだ。
「恐れていたことが現実になったという気持ちです。約3割の値上げって、なかなかの大幅。私にとっては、食料品や日用品の値上げよりも衝撃が大きいですね。スマホゲームの引退も頭によぎりましたが、ゲームのために頑張って働いているところもあるので、値上げしても続けるつもりです」(Aさん)
アップルの値上げを受け、スマホゲームを運営する各企業がどのような対応をするのか注目されるが、Aさんは「駆け込み課金で対策する」と意気込む。
「10連ガチャが約3000円のゲームが多いのですが、値上げで約4000円になる時代が来るかもしれません。理想的な対応は、例えば、従来3000円で課金アイテム300個だったとしたら、4000円に値上げされたら400個という感じで、単価の相場自体は変わらない変更ですね。いずれにしても、どうせ毎月課金するのだから、値上げされる前に駆け込み課金で対策する予定です」(Aさん)