アップル製品からの脱出計画
専門商社に勤務する20代女性・Bさんは、ゲーム課金を続けるためにアップル製品から脱出する計画を立てているという。
「アップルにまつわるものは、みんな高くなっていく……。もうこれはアップル環境から抜け出す、良いタイミングだと思いました。MacからWindowsへ、iPhoneからAndroidへの移行を考え始めています。
課金については、App storeだけ値上げしてGoogle Play据え置きというのは、きっとないでしょうけど、Google Play には『Google Play Points』があると知ったので、これからも課金するならポイントが付与されるAndroidの方がお得なのではないかと考えるようになりました」(Bさん)
引退するには良い潮時かもしれない
課金に慎重な姿勢を示す人もいる。メーカー勤務の20代男性・Cさんは、値上げによってこれまでよりもキャラ入手のハードルが高くなることを懸念する。
「運営側の対応にもよりますが、もし単純に課金が3割値上げされると、天井(一定数ガチャを回すと、キャラクターやアイテムを確実に入手できるシステム)もさらに高くなるわけですよね。僕がプレイしているゲームの中で、天井まで6万円かかるタイトルがあるのですが、それが8万円近い価格になってしまうのは痛い。これまでよりも課金のハードルが上がるのは確実です」(Cさん)
“推しキャラ”に出会っても、従来よりもコストがかさむ可能性があるだけに、Cさんは「引退」も検討しているという。
「ガチャ運にもよりますけど、完凸(限界突破の最大値)に平均で13万円くらいかかるゲームがあって、それが1.3倍になると、約17万円になる計算です。もし単純に値上げされるんだったら、ガチャの排出率を上げてほしい。今回の値上げで、冷静になれた自分がいるのも確かです。正直、僕の給料だと家計が破綻しかねないので、無課金への移行、もしくは引退するには良い潮時なのかもしれません」(Cさん)
App Storeの値上げ発表が、ゲーム課金に対する姿勢を見つめ直すターニングポイントになったユーザーも少なからずいるようだ。