「リスクを避けたい」という女子学生
都内の私立大学に通う女性・Cさんは、大学2年生(19歳)。ちょうどゼミの選考がスタートし、ゼミの志望理由書を書いているところだ。飲み会が多いゼミの“最悪のリスク”を懸念しているという。
「この間、関西の有名私立大学のアメフト部の学生が女子学生に性的暴行を行って逮捕された事件がありましたが、高校生の頃から、有名大学の学生による似たようなニュースを目にしてきました。実際にインカレサークル(複数の大学をまたぐサークル)に入っている子や、他大学の学生と合コンをした友達からは、似たような話を耳にしたこともあります。
こうしたリスクを極力減らしたいので、ゼミ選びでも『陽キャラが多くてよく飲み会をするゼミ』『チャラチャラした男の先輩がいて、合宿に行ったりするゼミ』を選ばないように考えています。大学の人付き合いで悩みたくないので、授業だけちゃんと受けて、卒論を書けば単位がもらえるようなゼミで十分です」(Cさん)
ゼミの後に居酒屋に集まり、教授と学生が酒を飲みながら学問談義に励む……。コロナ禍という事情もあるが、そうした昔ながらの風景も今の学生にとっては「面倒くさいもの」「リスク」と認識されている側面もあるようだ。大学生活の過ごし方は、時代とともに変容している。(了)