吉野家は1年で60円の値上げ
一方、牛丼チェーンの吉野家は10月1日に、価格改定を実施。こちらも原材料価格高騰や物流費上昇の影響が理由で、値上げした主なメニューは以下の通り。
・牛丼 並盛 426円→448円(店内飲食価格、税込み・以下同)
・豚丼 並盛 383円→415円
・牛カルビ、牛焼肉丼 並盛 602円→624円
丼メニューについては全サイズ、本体価格において一律税抜20 円の値上げとなる今回の価格改定。吉野家は、昨年10月にも値上げを行っており、このときは牛丼並盛が387円から426円に値上げ。今回448円となり、約1年で60円ほど値上げした形だ。かつては“安い外食”の象徴でもあった吉野家の牛丼の度重なる値上げには、落胆する声も少なくない。
はなまるうどんの『かけ小』が270円に
はなまるうどんも10月1日から価格を改定。理由は前出2社と同様で、〈安定的に商品やサービスの品質を維持していくため〉に、10~100円の値上げを実施する。
値上げする主なメニューは以下の通り。
・かけ(小) 240円→270円
・かけ(中) 360円→400円
・かけ(大) 490円→550円
・きつね(小) 340円→390円
「はなまるうどんの『かけ(小)』は、かつて100円だったことを考えると、270円という新価格は“かなり高くなった”という印象が否めません。そもそも100円という価格が“異常な安さ”だったとも言えますが、それらの価格のイメージが定着していることもあり、余計に値上げのインパクトが大きくなっているのも確かです。
ただし、天ぷら、おにぎりなどの価格が据え置きなのは良心的。うどんは最低価格の『かけ(小)』にして、トッピングで豪華さを堪能するほうがお得感を楽しめそうです」(小浦氏)