旅行費が半分に
●2泊目以降は宿だけ予約
「連泊する場合、旅行会社や航空会社、JRなどが提供する『宿+交通』のパックで1泊し、2泊目以降は宿単体で予約すればダブルでお得です」(千葉氏)
宿単体の割引が追加されるため宿代が浮く。7連泊まで使うことができる全国旅行割をフル活用することが肝要となる。
「さらに宿泊予約サイトの割引クーポン、宿泊施設独自の割引(シニア割など)を併用できればコスパは上がります」(同前)
●新幹線が乗り放題
10月14日は「鉄道の日」。鉄道開業150年を記念してJR東日本は10月14~27日まで利用可能な「鉄道開業150年記念JR東日本パス」を販売中だ。大人1人2万2150円で、新幹線を含むJR東日本全線が3日間乗り放題になる。
このキャンペーンと全国旅行割を最大限活かすプランを鳥海氏にシミュレーションしてもらった。東京から夫婦2人、平日に2泊3日の東北旅行をするケースだ。
「1日目は盛岡で昼食をとり、新青森まで行き1泊。2日目は青森市内でねぶたミュージアムなどを観光後、仙台に戻り宿泊。3日目は仙台市内の秋保温泉で疲れを癒やしてから東京に戻る。割引率と上限金額を鑑みると、全国旅行割で最も恩恵が大きくなるのは1人1泊1万2500円ですので、その価格の宿に2泊するとします」
通常だと新幹線代は2人で約8万6000円で宿泊費は5万円。合計で約13万6000円になる。
「『JR東日本パス』を利用することで、交通費は4万4300円で約半分。宿泊費は1泊につき5000円割引で3万円。交通費と宿泊費の合計は通常時の約6割で済む。
さらに平日は3000円の地域クーポンがもらえるので実質1万2000円引き。結果、通常時の半額ほどで旅行できるんです」(鳥海氏)
●狙い目は11月
11月は3、23日が祝日だが、平日扱いとなることが決まってクーポンは3000円分支給される。それを活かして、お得な平日旅をするのも手だろう。千葉氏は「東北や北海道はこれから寒さに向かうので安値になります」と11月旅行論を後押しする。