家計

家電は?衣類は?「中古品で買いたいもの・買いたくないもの」各人のこだわり

「知らない人が着たもの」を自分が着るのに抵抗はある?ない?(イメージ)

「知らない人が着たもの」を自分が着るのに抵抗はある?ない?(イメージ)

 食料品や日用品の値上げが相次ぎ、家計の負担増が続く中、少しでも支出を抑えるべく努力している人は少なくない。節約を意識した行動はさまざまだが、「中古品」を積極的に購入するようになった人もいる。もちろん、すべてのものを中古品で買うというわけではなく、人によって「中古品で買いたいもの」「買いたくないもの」は異なるようだ。では、どんなものを中古品で買っているのか、人それぞれのこだわりを聞いた。

家電はワンランク上のクラスに手が届く

 不動産業界で働く20代男性・Aさんは、基本的に家電は新しいものにこだわらない。引っ越しを機に家電を買い替えたが、ほとんど中古で対応できたという。

「冷蔵庫、縦型洗濯機、スティック型掃除機、空気清浄機、電子レンジ、炊飯器を買いました。2~3年の型落ち程度だと、状態が良いものもけっこうあるので、それで十分。中古だからこそ、新品では手が出ないワンランク上のクラスにも手が届くのもうれしい。洗濯機はドラム式洗濯乾燥機と迷いましたが、僕が見た中では中古でも10万円を超えているものばかりだったので、さすがにそれは見送りました」(Aさん)

 節約のために中古品を購入していることを、友人に話すと「他人が使っていたものをよく使えるね?」「すぐに壊れそう」などと言われることもあるが、Aさんは「その意見もわかります」と理解を示す。

「人によって許容できるものは違いますからね。ちなみにその友人は、古着は買うけど、家電は新品派で、僕はその逆というだけ。確かに家電は前の持ち主が、どのように使っていたかわからないので、当たりはずれがあるのは承知のうえですが、極力使用状況がわかるもの、もしくは保証があるものを選ぶようにしています」(Aさん)

もともと古着が好きだった

 メーカーに勤務する40代女性・Bさんは、ここ10年ほどで、中古品がある生活が普通になったという。

「もちろん、本当はすべて新品で買えればいいのですが、家族のスマホもPCも中古、服も古着、なんならマンションも中古物件です。中でもPCとスマホは高級品なので、状態の良い型落ちを中古で購入して、2~3年後に売却。そのお金も使って新たな中古品を買っています」(Bさん)

 そんなBさんが特に中古品で買うことが多いのは「衣類」だ。

「基本的には、子供服や自分の仕事着もフリマアプリで揃えています。もともと流行を追うタイプではなく、古着が好きだったので、中古品には抵抗がありません。ブランドものでも安く手に入るので、ファストファッションを新品で買うよりもコストパフォーマンスがいい。節約した分はしっかり子供の教育費に回したいという考えです」(Bさん)

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