今買い替えるなら「USB Type-C」対応製品一択?
メーカーに勤める40代男性・Bさんが所有している製品の端子はLightningが多い。これからを見据えるなら、USB Type-Cの対応製品を買うことも意識しているという。
「私の手持ちの端末でUSB Type-C はMacBook Air(M1、2020)、LightningはiPhone 12、AirPods Pro(第1世代)、iPad mini(第5世代)なんです。現時点ではUSB Type-C が1つ、Lightningが3つ。つまり、MacBook Airを持ち歩かなければ、Lightningで統一できます。
ただ、iPad の買い替えを検討中で、もし新しいiPad mini、Air、Proを選ぶと、どれもUSB Type-C。Lightningで統一したければ、iPad(第9世代)という選択になってしまう。アップル製品内でも、スペックではなく端子に翻弄されてしまうんです。でも、将来的に『Lightning廃止』の可能性が出てきたので、買い替えるならUSB Type-Cの対応製品にしようと考えています」(Bさん)
デジタル機器を見渡すと、Micro USBという規格が使われているものも少なくない。それらもUSB Type-Cに統一されれば、利便性が向上されると期待を寄せる。
「一眼レフカメラのバッテリーの充電器、ハンディサイズの掃除機の充電など、まだまだMicro USB規格のデジタル機器も多いので、USB Type-Cですべてまかなえるようになれば、すごく便利ですよね。私の高齢の母親は規格のことをあまり理解できておらず、『充電できなくなった』と大騒ぎしていましたが、そういう世代のためにも、統一されたらいいなと思います」(Bさん)
規格が統一されていないのはスマートじゃない
印刷会社に勤務する30代女性・Cさんは、MacBookとiPhoneを使っているが、充電規格が1つになることを強く望んでいる。
「そもそもアップル製品内で、充電端子の規格がごちゃごちゃしているのがスマートじゃないと思うんです。特にMacBookシリーズの新しい機種が、USB Type-C からMagSafeに回帰したのにはびっくりしました。日本でも、すべてのアップル製品の充電手段を一つに統一してほしいです」(Cさん)
近い将来、日本のユーザーにとっても影響が出てきそうな、今回の欧州議会の決定。充電端子の規格の違いに悩まされてきたアップルユーザーたちは、今後の動向に目を光らせている。(了)