コアとサテライトの比率は？
基本は、「コア：サテライト＝8:2」の比率で考えてみてください。余裕資金が多い人や、リスク許容度が高い人は、サテライトの比率をもう少し高めにしてもかまいません。ただし、あくまでもコアの比率のほうが高くなるように設定するのがポイントです。最大でもサテライトは3割以内がよいでしょう。
投資環境がよいときは、サテライト運用のリターンが高くなり、ついつい比率を大きくしたくなります。そこはグッと耐えて、最初に決めた比率を大きく崩さないよう頑張りましょう。相場が荒れてきたときに、サテライト運用の比率が大きいと、大きな損失を負う可能性が高まります。そうなった場合に、コア運用に対しても投資のモチベーションが落ちてやめてしまうなんてことは、絶対避けたいところです。
サテライト運用も、コアと同じく、定額で積立投資をしてもよいのですが、大きく下げたときに一括投資をするのもおもしろいと思います。通常は、下げてくると憂鬱な気持ちになりますが、逆に安く買えるチャンスと考えるとワクワクした気持ちに変わります。また、サテライト運用は、必ずしも長期投資である必要はありません。利益が乗ってきたときに売却して、また次の下落局面を待つといったタイミングを狙ってもよいのです。
淡々と無心で積み立てるコア運用と、下げたときを狙ってアグレッシブに取るサテライト運用、このふたつをバランス良く組み合わせれば、資産運用の効率はぐっと高まるでしょう。
《今回のまとめ》
・コアはインデックス投信をコツコツと、サテライトはアクティブ投信をタイミングよく
・サテライトの割合は最大３割まで
【プロフィール】
藤川里絵（ふじかわ・りえ）／個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」（https://lounge.dmm.com/detail/3843/）を主宰。本稿の関連動画がYouTube（https://youtu.be/RyPsIwHEkGc）にて公開中。
