日本マクドナルドは、10月7日から紙製ストローと木製カトラリー(スプーン、フォークなど)の提供を始めた。全国2900の店舗が対象で、プラスチック製のものから順次切り替えていくという。
プラスチックごみによる海洋汚染が問題視されている昨今、飲食店では、プラスチック製のスロトーやカトラリーを紙製や木製のものに替える動きが加速している。スターバックスコーヒーでは2021年9月より紙ストローが導入されているほか、ファミリーマートでは10月4日からプラスチック製フォークの提供を原則廃止し、代わりに竹製の箸を提供する。
一方で、紙ストローについては消費者から反発の声も少なくないようだ。外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。
「プラスチック製のストローにすっかり慣れているので、紙製ストローの感触には慣れないという声が多いです。紙特有の匂いがドリンクの味に影響するという声もありますね。また、長時間使っていると徐々にふやけてくるため、飲みづらさにつながっているようです」
今回のマクドナルドの紙ストロー導入については、日常的に車を運転しているドライバーたちも困惑しているようだ。マクドナルドのドライブスルー数は約1500店舗と、チェーン店のなかでも随一の多さ。家族でよくマクドナルドのドライブスルーを利用するという埼玉県在住の会社員・Aさん(30代男性)は懸念を漏らす。
「私は運転中にドリンクを飲むこともありますが、ただ座って飲むよりもちびちび飲むので、どうしても飲み切るまでに時間がかかる。紙ストローだと絶対フニャフニャになってしまいますよね。時間をかけて飲むとストレスが貯まるというのは、つらいです」(Aさん)