物価高に終わりが見えないなか、何も手を打たなければ家計は厳しくなるばかりだ。この難局を乗り切るためには、自ら資産を増やす術が必要になる。その有効な手段となるのが株式投資だ。カブ知恵代表の藤井英敏氏が語る。
「円安や物価高がむしろ追い風となるような銘柄に目を向ければ、投じた資産を年末までに20~30%ほど増やせる可能性もある。今こそ投資の好機と言えるでしょう」
そこで投資のプロ4人に、年末までに期待できる上昇率を含めて、「円安や物価高に強い銘柄」を挙げてもらい、別表にまとめた。まず藤井氏が注目する銘柄が「生活防衛関連」だ。
「値上げラッシュで日々の家計の支出をできる限り抑えようとする意識が高まるため、不要品を売り買いするリユース市場やなるべく割安な商品を買おうとするニーズが高まると見られています。中古ブランド品の買い取り・販売で国内首位のコメ兵ホールディングスは、外国人観光客の注目も高く、インバウンド需要も見込めるため、株価も上場来高値(4095円)を超える30%以上の上昇が期待できます」
コメ兵ホールディングスは過去6か月で株価が約95%上昇(10月25日時点)しており、右肩上がりとなっているが、今からでも投資は遅くないという指摘だ。
そのほか「生活防衛関連」銘柄では、総合リユースのトレジャー・ファクトリーやイオンの連結子会社としてのシナジー効果も期待できる100円ショップのキャンドゥも上昇が見込めると藤井氏は見る。