物価高に歯止めがかからない。食料品や日用品など、さまざまなものの値上げが続いている。そんな中で、価格をほぼ据え置いたまま、内容量が減っているケースも散見されるようになった。こっそり内容量を減らす“ステルス値上げ”に不快感を示す声は多いが、実際、久しぶりに目にした時、「あれ?こんなサイズだったっけ……?」と思った、という声は少なくないようだ。普段の買い物で「容量に敏感になった」という人たちの声を集めた。
コンビニだけじゃなくスーパーでも
IT企業に勤務する30代男性・Aさんは、5年ほど前は、食品のほとんどをコンビニで購入していたが、最近はあまりコンビニを利用しなくなったという。
「おにぎりや肉まんが小さくなった、サンドウィッチの具が少なくなった、弁当の量が減った……と、ネガティブな変化を体感するのが辛くなりました。おにぎりは海苔とご飯の間に隙間が空いているし、納豆巻は長さが短くなったような気がします。惣菜でいえば、最近は明らかに容器自体が小さくなったものもある印象です」(Aさん)
そんな“コンビニショック”以降、スーパーに頻繁に行くようになったAさんだが、ここでも、疑惑の目を向けてしまいがちだと漏らす。
「刺身が好きでよく買っていたんですけど、ツマが姿を消したんです。コストダウンなのか、ツマを残す人が多いから、とフードロス的な観点なのかわかりませんが、寂しかったですね。惣菜も、容量が減ってるんじゃないかとか、微妙に小さくなった気がするなど、ついつい疑いの目を向けてしまいます」(Aさん)