「変動10年」の金利の決まり方
変動金利は、基準金利に0.66をかけた数字が適用されます。基準金利とされるのは、10年固定利付国債の実勢金利で、じつはこの金利が、今年に入ってじわりと上昇しています。といっても、現状、日銀がこの10年債の利回りが上昇しないようにコントロールしているため0.25%で頭を抑えられていますが、今後、日銀の政策が変更される可能性も十分考えられます。さらに金利が上昇すると予想するなら、利回り上昇も期待できます。
2022年11月現在、発売されている個人向け国債の金利は、変動10年0.17%、固定5年0.05%、固定3年0.05%と変動10年がいちばん高くなっています。変動金利は半年ごとに見直されますが、最低金利0.05%が保証されているため、たとえ基準金利が0になったとしても金利をもらえないといった心配はありません。
個人向け国債の注意点
【1】1年間は換金できない
1年を過ぎればいつでも換金できますので、最低1年間は使わないお金で購入しましょう。
【2】途中換金ではペナルティあり
途中で換金した場合、直近2回分の利子(税引き前)×0.79685が差し引かれます。利子は年2回受け取りますので、ざっくり1年分の利子が差し引かれるイメージです。利子が引かれるだけで元本割れすることはないですが、できれば償還日まで保有しておくことをおすすめします。
【3】発売期間が決まっている
毎月発売されますが、発売期間は、5日あたりから月末の最終営業日です。月初は、発売期間から外れていますのでご注意を。