長く続けていればプラスになる可能性は高まる
投資初心者は、国内外を問わず、自分がよく知っている投資先にするのが鉄則。いきなり大きな金額を投じるのもご法度だ。
投資である以上、リスクはゼロではない。病気やけがで働けなくなったときなどのために、最低でも3か月分の生活費は、現金で確保しておくべきだ。
それ以外のお金を、一度にではなく、コツコツと分けて投資に回す。そして、投資したら「果報は寝て待て」。大原則は「長期・分散・積立」だ。経済評論家の加谷珪一さんは「1~2年で結果を出そうとするのが、日本人投資家の悪いクセ」だと語る。
銀行預金やタンス預金と違い、投資にはリスクがつきもの。だが、長期で保有しておくほど、相場変動を乗り越え、預貯金以上のリターンを得られる可能性は高まる。最低でも10年は続けるべきだ。
「勝つか負けるかは2分の1。短期売買で連勝するのは不可能ですが、長く続けていればプラスになる可能性が高まります。初めから10年投資すると決めておけば、市場が大暴落したところで、動揺することはないでしょう」
いま40代でも、80才や90才までなら40~50年は積み立てられる。必要なのはつみたてNISA口座と、「自分がわかる有名な株価指数と企業」の知識だけ。
あとは少額で積み立てて「ほったらかし」にしておけば、10年後には、老後の生活を支えるくらいには貯まっているはず。少なくとも、銀行預金やタンス預金でジリ貧になるよりよほどいい。
物価高をただ嘆くのも、安くなっていくお金を必死に貯め込むのももったいない。円よりドルが高いなら、それを利用してしまえばいいだけのことだ。
※女性セブン2022年12月15日号