だが、これだけのコンテンツを維持していくには、相当な代償を支払う必要があると三上氏が続ける。
「アベマの収入源はCMと見逃し配信など有料コンテンツですが、開局以来赤字で、サイバーエージェントのネット広告とゲームの黒字によって賄っている。しかし、藤田晋社長は『(アベマが)普及するのに10年かかる』と発言しており、まだ投資段階です。サービス開始当初は年間200億円だった赤字が減少しつつあるのは、アベマのビジネスモデルがうまく回り始めている証拠でしょう」
2022年度の通期決算(2021年10月~2022年9月)では、アベマの売上高は1121億円に達し、営業赤字は124億円に縮小。サイバーエージェントは中長期戦略で「アベマの規模拡大」を打ち出した。
アベマの進化はまだまだ止まらない。
※週刊ポスト2022年12月16日号