住まい・不動産

敬遠されがちな「駅からバスに乗る物件」に住む人たちが見出した様々なメリット

寒い冬や猛暑の夏でもバスの中は快適(イメージ)

寒い冬や猛暑の夏でもバスの中は快適(イメージ)

バスを使うようになって無駄遣いが減った

 まったく別の観点のメリットを説くのはNさん(40代/女性)だ。

「以前一度だけ、駅からすぐのアパートに住んだことがありましたが、最悪の思い出しかありません。大学がある駅だったので、夜中になっても学生が酔っ払って騒いだり、マンションの駐輪場にとめた自転車が盗まれたり、しつこくナンパされてそのまま家に入るのが怖く、わざわざ遠回りをしたり……。そんな体験から、駅の近くはもうこりごりでしたが、かといって歩くのは大嫌いなので、バスを使うマンションにしました。

 バスを使うようになったら無駄遣いが減りましたね。バス停は駅の目の前なので、駅前の繁華街をウロウロして余計な買い物をすることがなくなりましたし、途中のコンビニにふらっと立ち寄ってジュースやお菓子を買うようなこともありません。バスが時間通りに来なくてイライラすることもありますが、絶対に遅れたくない用事の時は自転車を使えば良い。駅から遠いといっても近所にスーパーはあるので、そんなに不便は感じません。

 あと、駅から近いと友人がすぐに遊びに来たがるのも面倒でしたが、駅からバスになったら、ビックリするぐらい友人が来なくなりました。これは思わぬメリットでした」(Nさん)

 最後にこんな意見も。Mさん(40代/男性)は都内屈指の人気駅である二子玉川に住んでいるが、自宅から駅までバスに10分以上揺られることは誰にも言っていない。

「たとえ駅からどんなに離れていようと、ウチの最寄り駅は二子玉川駅。『二子玉川に住んでいます』と言えることが、バスを使う場所に住んでいる唯一最大のメリットです(笑)」

 バス便物件も不便なだけじゃない、人によっては様々なメリットを感じているようだ。(了)

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