年賀状の束にガムテープをぐるぐる巻いて捨てる
メーカーに勤務する30代男性・Bさんは、幼稚園から中学時代までの年賀状を実家に保管していた。
「1か月前、久しぶりに実家に帰ったら、親から年賀状の束を見せられ、『これ、どうにかして』と言われたので、片づけることにしました。確認すると、幼稚園から中学時代までが量が多くて、その後はどんどん枚数が減っていました。携帯やスマホの普及の影響でしょうか。当時好きだった幼稚園の先生のメッセージ付きの年賀状と、イラストレーターになった小学校時代の友人のイラストが描かれた年賀状の2つは取っておくことにしました」(Bさん)
保管することを決めた年賀状があれば、捨てることにしたものもある。どのように処分したのだろうか。
「最初は1枚1枚、個人情報を隠すスタンプを押していましたが、やっているうちに面倒になりました。何か良い方法がないかと調べていたら、個人情報が見えないように、年賀状の束にガムテープをぐるぐる巻いて捨てる方法を見つけました。やり方は原始的というかアナログですけど、スタンプを押したり破くよりも効率が良いと思いました」(Bさん)
取っておきたい年賀状は写真に撮って保存
IT企業に勤務する30代女性・Cさんは、ためこまずに定期的に処分してきたという。
「どちらかというと、人からもらった手紙やものは捨てられないタイプです。すぐに捨てるのは送ってくれた人に悪いと思うので、2年おきに処分するかどうかを決め、自分なりに整理してきました。ずっと取っておきたい年賀状は、スキャナーに取り込むか写真に撮って保存しています。それ以外のものは、シュレッダーでまとめて処分しています。正直、最近は年賀状文化が廃れてきたので、もらう枚数も少なくなってきました。寂しい反面、私は手紙、特に手書きの物が捨てられないので、ちょっとほっとしています」
年賀状じまいする人が増えて届く枚数が減った今、自宅に眠っている年賀状とあらためて向き合っている人も少なくないようだ。(了)