容器の簡素化もコスパに影響
ローソン、セブン−イレブン、ファミリーマートの焼きそばについて、前出・小浦氏はコスパに注目して以下のように分析する。
「1kcalあたりの価格も、1gあたりの価格も、ローソン、セブン−イレブン、ファミマの順で安く、コスパの良さもその順番ということになりますね。ローソンとセブン−イレブンの焼きそばは、具材を減らし、麺に特化した商品であるため、このような結果になったと言えるでしょう。また、この2社については、容器も屋台の焼きそばのような簡素なものとなっており、その分コストを抑えられるのだと思います。
焼きそばの場合、“お弁当感”を出すよりも、屋台っぽいほうが雰囲気があっておいしそうに見えるという側面もあり、だからこそこういった形でのコストカットもできるわけです。
一方で、ファミリーマートの焼きそばは、“コンビニ弁当らしい”容器に入っており、その結果 “コスパだけを重視しているわけではない”というメッセージも感じられますし、ほかの2社の焼きそばとの差別化もできる。それぞれの容器からも、しっかりとコンセプトが伝わってきます」
値上げラッシュの中で、いずれも400円前後で買えるコンビニ焼きそば。普通量といえどお腹いっぱいになることは請け合いで、選択肢の一つに加えてみるのもいいかもしれない。(了)