――「違い」を作った発想の元は。
「からあげが食卓にあがるとき、メインになるお料理はからあげかと思います。ただ前述の通り、クリスマスシーズンの食卓は、フライドチキン以外に特別なお料理もいろいろ並ぶかと想定しました。
『からあげ専用』開発時には、からあげをたくさん食べられるように、コーラの風味以外の別のフレーバーは使用していません。一方で今回の『フライドチキン専用』については、レモンのフレーバーで口の中をリセットさせながらのほうが、様々なお料理を楽しみやすいのではないかという発想です」
なるほど、風味、色味の差別化のほかに、「他にどんな料理を一緒に食べるか」という視点もくわえて開発された新商品というわけだ。納得。
これまでも「ペプシ」ブランドは、チャレンジングな商品を世に送り出してきた。フレーバー展開では、きゅうり風味の「ペプシ キューカンバー」、あずきをテーマにした「ペプシ あずき」等があるが、シーンを限定した商品は、からあげ専用以降の挑戦だ。
広報担当者は、「変わり種商品をきっかけに、これまでペプシを飲む機会のなかった方々にとっても良い刺激となる存在でいたい」としたうえで、「これからもペプシは、“挑戦”を模索し続け、お客様にとっての楽しみをより一層増やしていきたいと思っています」と言葉に力を込めた。次はどんな商品が出てくるのか、楽しみだ。(了)