食料品や光熱費の値上がりが続くなか、日々の出費を抑えていく工夫が必須となる。そのためには、スーパーやコンビニなどのプライベートブランド(PB)も積極的に活用したい。消費生活アドバイザーの丸山晴美氏が語る。
「PBは流通コストや宣伝費を抑えて低価格を実現。かつ、製造は大手メーカーなどが行なうので品質はしっかりしたものが多く、安心して利用できます」
食品だけでなく、トイレットペーパーなど日用品にもPBは幅広く展開されている。「日常的に使う消耗品はメーカー品からPBに切り替えてもよいでしょう」(丸山氏、以下「 」内同)
一方、こんな注意点も。
「酒類など嗜好品はまとめ買いにより単価は下がりますが、あればあるだけ消費してしまい、結果的に大量消費しやすい。お酒はその日に飲む分だけの“都度買い”のほうが良いでしょう。見切り品も同様で、大量買いはせず、その日に食べる分だけ買うことで、節約に繋げることができます」
食卓・キッチンではこんな工夫も必要だ。
「電気ポットや炊飯器の保温機能は電力の浪費になります。電源プラグを抜いておくだけで、年間約3000円以上の節電になります。使うとしても例えば炊飯器で保温するのは4時間まで。それ以上は、冷凍して電子レンジでチンしたほうが電気代はお得になります」
長年使ってきた白物家電なら、買い替えも選択肢のひとつになる。
「製造から10年以上が経つ冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの家電は省エネ性能が高いモデルへの買い替えが得策。例えば現在の冷蔵庫は、10年前に比べて電気代が約半分程度のものもあります」