プレ定年専門ファイナンシャルプランナーの三原由紀さんも、安易に夫から妻への贈与を急がない方がいい場合もあると話す。
「10才以上年の離れたある夫婦が“夫の方が年上だから、先に亡くなってしまうだろう”と、夫から妻への生前贈与を急いでいました。ところが、急病で妻の方が先に亡くなってしまったのです。残された夫は有料老人ホームへの入居を希望していましたが、入居一時金が足りず、断念せざるを得ませんでした。二次相続を心配した妻が、子供や孫たちに生前贈与していたのです。
妻のため、子供のためにと準備していたことが、不測の事態で水の泡になってしまうこともある。相続対策は、夫婦でよく検討して、慎重に行ってほしい」
※女性セブン2023年1月5・12日号