「EVモード」を選択すれば早朝や深夜など、近所への配慮が必要に状況では、モーターだけで十分に走行できます。エンジンの負担が軽減できることで、カタログ値ですが18.8 km/L(WLTCモード)の燃費のよさを実現。4WDの大型サイズのSUVとしてはトップレベルの燃費性能であり、同時にCO2 排出量も抑えられているというわけです。
スタイリッシュと実用の両立
「RX450h+」の4WDシステムは、トヨタやレクサスの電動車で実績のある、前後にモーターを配した電気式のAWD「E-Four」です。走り出しはあくまでもスムーズで滑らか。これこそプレミアムにふさわしい走り、と納得できる仕上がりです。このシステム、発進時や通常走行時に、さまざまなセンサーからの情報を判断し、FF(前輪駆動)走行状態から4WD走行状態までを自動的に、かなり緻密な制御を行っています。そのおかげで一般的なドライ路面ばかりか、滑りやすい雪道や雨天時、さらに悪路走行での安定感は高く、実に心強い走りが実現できるのです。当然ながら大容量リチウムイオンバッテリを床下に搭載したことで、低重心となり、コーナーを抜けるときなどはフラットで安心感のある走りになります。
さらに頼りになるのが「AUTO EV」あるいは「HEVモード」という走行モードの時に使える「先読みエコドライブ」という機能です。たとえばナビで目的地を設定すると、駆動用バッテリーの残量や、設定された道路の属性・特性に応じて自動的にEV走行とHEV走行を切り替えながら、エネルギー効率のよい走りをサポートするのです。結果的にもっとも効率のいい省燃費ドライブが自然と実現できるという心強いシステムです。混み合った市街地での実用走行だけでなく、都市間を高速で駆け抜けるビジネスエクスプレスとしても、さらにはリゾートでの足としても、つねに安全で快適なエコドライブが実現します。
力強く盛り上がったリヤ・フェンダーが印象的。のびやかなデザインを見ると一見、都会派といったいいイメージです。しかし、実用性をチェックすると意外にも意外と守備範囲は広く、アウトドアのフィールドでも十分に活躍が期待できそうな仕上がりです。
スタイリッシュなボディの全長は4,890mm、全幅は旧型より25mm拡大されて1,920mm、ホイールベースは60mm延長されています。これで居住性は旧型より向上し、特にリアシートの足元のゆとりは、大人でも足を組み、ゆったりと寛げます。
さらに荷室は左右幅が約1,410mm、床から天井までの高さが約730mm、リアシートの背もたれを立てたままで床の奥行きが約1,043mmあります。出っ張りの少ないスクエアな作りもあって、カタログ値の容量は612Lに。ゴルフバックが4セット、スーツケースでいえば77Lと63Lを、それぞれ2個ずつ搭載できるのです。さらに3分割式のリアシートを前方に倒すと、奥行きは一気に延びて約1,945mmとなります。これならばかなりの長物の搭載が可能で、使い勝手はかなりいい。一方で荷室の横の壁を見れば、AC100V、1500Wまで使えるコンセントが装備されています。家電調理品なども使えるように配慮してあり、アウトドアや仕事でも活躍できそうです。