長嶋:もっと直接的に不動産投資を考えるなら、やはり都心・駅前・駅近など立地のよい不動産がおすすめです。郊外でも利便性の高いところ、若年層が定期的に流入しているようなところ、あるいは外資が入ってくるようなところもいい。リスク分散として金(GOLD)もちょっと買っておけばいいと思います。
武者:付け加えると、円高の時に海外展開を進めて世界一の空調機器メーカーになったダイキン工業。ソニーグループやリクルートホールディングスなど創造的なビジネスモデルを持つ企業もいい。
ダークホースとしてソフトバンクグループも挙げておきたい。リスクはあるが、低金利の時に借金をして将来有望な投資先に次々と投資している。
イノベーションが続く新しい企業の中から、より有望な投資対象を見つけるという同社の視点は、みなさんもぜひ見倣うべきだと思います。
(了。第1回から読む)
【プロフィール】
植木靖男(うえき・やすお)/1938年生まれ、東京都出身。日興証券、日興リサーチセンターを経て1999年に独立。新聞、テレビ、ラジオ、週刊誌、講演会で株式評論家として活躍中。
武者陵司(むしゃ・りょうじ)/1949年生まれ、長野県出身。(株)武者リサーチ代表、投資ストラテジスト。1973年大和証券入社後、ドイツ証券副会長などを歴任し、2009年より現職。
長嶋修(ながしま・おさむ)/1967年生まれ、東京都出身。不動産コンサルタント。業界の第一人者としてテレビ等メディア出演、講演、出版・執筆活動等で精力的に活動中。
※週刊ポスト2023年1月13・20日号