2022年12月30日夕方、遼寧省丹東、瀋陽、吉林省四平、長春から黒竜江省ハルピンにかけて、中国東北部の広い地域で謎の飛行物体が観測された。ネット上では、その時の映像が多数投稿されているがそれらをみると、どれもロケットが打ちあがっているかのように見える。
同じ時間帯に韓国でも似たような映像がネット上に投稿された。いずれも上部は中国のものとほぼ同じだが、下方にはクラゲのしっぽのようなものが付着している。この映像に関して韓国国防部は、「この時間、固形燃料推進ロケットの発射実験を行っており、その時の飛行軌跡によるものだろう」と説明している。
中国、韓国だけではない。読売新聞オンラインなどが12月30日夕方、伝えたところによると、九州から、近畿、四国、関東にかけて、中韓と同じような映像が投稿されたという。
時間帯は確かにどれも近いようだが、果たして日中韓の広範囲な地域において、「小さなロケット試弾の軌道がスマホ程度の簡単な撮影機材で観測されてしまうようなこと」が起こり得るのか、中国本土では「本当にロケット発射実験なのか?」と疑問視する人も少なくないようだ。
ちなみに、中国本土では、同じような奇妙な飛行物体の映像が12月19日夜、北京、内モンゴル、陝西、寧夏などでも観測されている。気になったので他にもないか調べてみると、無数と言えるほどの記録が見つかった。
例えば11月27日蘇州市呉江区、11月16日杭州市蕭山区、10月25日河北省石家庄市、9月11日内モンゴル・フフホトなど、毎月のように本土のどこかで奇妙な飛行物体が観測されている。中には明らかに隕石ではないかと思われるものもあるが、俗に言うUFO(未確認飛行物体)のようなドーナッツ型をしたものもみられる。こうした情報が続々と拡散されているのだ。