無印良品を展開する良品計画は、1月13日と2月3日に無印良品とIDEE(イデー)の一部商品の価格を改定する。2023年春夏商品全体のうち約2割が値上げとなり、対象商品の価格は平均で約25%上がる。例えば、人気商品の「素材を生かしたカレー バターチキン」は、350円から390円(税込み)に、「ポリプロピレンファイルボックス(スタンダードタイプ・A4用・ホワイトグレー)」は、390円から590円に値上げされる。
今回の価格改定について良品計画は、〈加速する原材料の価格高騰と円安の中、コストを吸収することが限界に達し〉たことが理由だと発表している。とはいえ、値上げ幅の大きさに衝撃を受ける無印良品ファンも多く、「もはや高級品」という声すらあがっているようだ。
約400円はもうレトルトカレーの価格じゃない
「値上げしないって言ってたのに……」と嘆くのは、20代男性・Aさん(メーカー勤務)だ。大好きだった「素材を生かしたカレー」からの“卒業”も検討しているという。
「8月には『できる限り現在の価格で』と価格を据え置きする方針が報じられていたので、一安心していたのですが、“できる限り”の限度を超えてしまったのでしょうね……。いきなりいろいろなものが値上げって驚きましたが、せめて段階的にやってほしかったです。個人的には、『素材を生かしたカレー』のバターチキンはヘビロテしていたので、ショックは大きい。僕にとってはもともと少し量が控えめで、あれで350円なら“まあまあするな”と思っていたので、390円になったら買わなくなる気がします」(Aさん)
いくらお気に入りのレトルトカレーといえども、約400円という価格なら他の食べ物も視野に入るというAさん。
「例えば、松屋の牛めし並盛は380円ですし、近所のインドカレー屋のナン付きのお弁当は500円。今回の値上げはバターチキンだけみたいですが、ほかのカレーにも値上げが広がるかもしれませんよね。その前に、食べたいものは食べておくのがいいかなあと思っています」(Aさん)