保証期間内に必死にバッテリーを消耗させる
不動産会社に勤務する40代男性・男性は、iPhone SE(第2世代)を使用中。端末保証サービス「AppleCare+」に加入していたが、保証の一つである無料バッテリー交換をしてもらえなかったという。
「バッテリーがすぐなくなるようになったので、交換してもらおうと思って正規店に持ち込みました。そうしたら、『バッテリー最大容量が80%未満でないと無料交換できない決まりがある』と断られてしまったんです。結局、有料でバッテリーを交換してもらうことになりました。約2年間も月に約500円払ってきたのに……」(Bさん)
iPhoneのバッテリー持ちが良い人にとって、「AppleCare+」の保証期間内の2年間で“80%未満にならない”ことは深刻な問題ともいえる。
「今回、バッテリーの交換費用が値上がりすると聞き、無料交換に対応してもらえる『AppleCare+』にユーザーを加入させる狙いがあるのかな、とも思いました。でも、実際に無償でバッテリー交換できる人は限られています。友人は『AppleCare+』有効期限が切れる前に、必死にバッテリーを消耗させようと画策する始末(笑)。今後は無料交換してもらえなければ、値上げの影響をモロに受けますからね。
ただ、丁寧に使うと損をして、使い方が荒い方が得をするという矛盾に、何だか違和感を抱いてしまいます。使い倒してナンボということなんですかね? 正直、ガラケー(フィーチャーフォン)時代のように、バッテリーを自分でも簡単に取り外せて、手軽に交換できるようになってほしいです」(Bさん)
バッテリー交換するなら新型に買い替える
印刷会社に勤務する30代女性・Cさんは、過去の苦い経験から、バッテリー最大容量が少なくなったら潔く買い替えることに決めている。
「iPhone 11を使っていた時、バッテリー交換したことがありました。Apple正規店ではなく、安かった街の修理屋さんに依頼したんです。そうしたらその後、『Apple純正品のバッテリーが使われていない』みたいな表示があらわれ、最大容量などバッテリー情報も出なくなりました。つまり、『正規店で直せ』ということなんでしょうね。でも、バッテリー交換の値上げはつらい。なので、私はもうバッテリー交換せず、容量がなくなってきたら新型iPhoneへの買い替え時だと思うようにします」(Cさん)
今や購入しようとすると10万円を超えることも珍しくなくなったiPhone。買い替えのハードルが上がる中、長く使い続けるうえで、避けては通れないバッテリー交換料金も値上げされるということで、落胆しているユーザーも少なくないようだ。(了)