乗客を出迎えるドレッサー。ピーク時には3分間隔で到着する。1日に手掛ける列車の数は平均110本にのぼる
ドレッサーを束ねるチーフが集まる点呼。基本的な伝達事項が伝えられる。この日は雨だったことから、「足元に注意して、事故や怪我のないように」と注意喚起がされていた
座席は1両当たり最大100席。2人で分担して作業を行なう。作業の終わった後、チーフが入念に点検をする
作業の終了はスマホで報告。以前はホームに設置された通話装置が唯一の連絡手段だったが、作業の効率化のために改善された
ドレッサーが持ち歩く作業袋。除菌シートなど様々なものが入っている
細かな落とし物を拾う際に使用するピンセットやケースも
2021年12月より使用を開始したサーモグラフィカメラを活用した座席濡れ検知装置。通称「サーモット」と呼ばれる機器で、座席・座面の温度を列ごとにAI画像解析で認識し、濡れている部分を検出する
サーモグラフィカメラの解析結果はスマホ画面と音声で通知される
従来は「座席払いほうき付き濡れ検知器」で全座席を中腰で確認していたためドレッサーの身体的負担となっていた
座席の向きを新大阪方向に手動で回転させていく。東海道新幹線ならではの独特な作業として知られる
ホームの端に設置された待機所から出てくるドレッサーたち。効率化や動線の見直しを経て、12分間作業から10分間作業へのスリム化に成功した
「鋭角ラバーほうき」での床掃き。掃きと同時に多少の濡れなら拭き取ることができる。作業効率を向上させるため、モップとほうきを組み合わせた
ドレッサーの持つ「作業袋」の中身は担当によって若干異なる。開口部が斜めに切ってあるのは、道具を取り出しやすくするための工夫
洗面所のドレスアップはチーフの役割。「時々、おむつ用のゴミ箱に弁当の空箱など想定外のゴミが入っていて驚くことがあります」(赤坂チーフ)
デッキに設置されたゴミ箱は、ゴミ袋ごと回収。かつてはゴミ抜き担当の人員がいたが、現在は2人チームの作業工程に組み込まれている
ドレッサーは1編成につき36人。2022年以降、作業の効率化を図り、44人体制からさらに人員を絞り込んだ。1車両2人体制で、グリーン車のみ3人であたる
新幹線メンテナンス東海(SMT) 東京列車事業所・赤坂真美チーフキャスト