一方、成績のいい生徒なら、もし経済的な事情があってもそこまで大きな問題ではない。
例えば、東京大学の入学者のうち13.2%は、家庭の世帯年収が平均より低い450万円未満だ。在学生の14.9%が、奨学金を受けて東大に通っている。『コスパで考える学歴攻略法』著者の藤沢数希さんが言う。
「親の年収が低い場合に授業料などの納付が免除または減額される『高等教育の修学支援新制度』など、日本は経済的に恵まれていない学生を支援する制度が整っています。入試も、国公立大学はペーパーテストだけで、参考書をひとりで勉強すれば入れる。“誰でも努力で進学できる”という点においては、日本はとても恵まれています」
日本では、勉強ができなくても、お金がなくても「大学に行く」ことはできる。
※女性セブン2023年2月9日号